コマンド操作系の一覧
ここからは
「ネットワーク関連」のコマンドについて、
Windows, MacのCUIコマンドを比較しながら習得を目指す。
今回は、以下のコマンドを解説する。
- PCのIPアドレスやMACアドレスを表示
- ネットワークの疎通確認
- ネットワークの経路情報確認
- DNSの名前解決
- FTPでファイル転送
- ネットワークの状態確認
- ファイルのダウンロード
PCのIPアドレスやMACアドレスを表示
Windows :"ipconfig /all"Mac :"ifconfig"
Windowsの場合、"ipconfig"コマンドを用いる。オプションなしで実行すると、
MACアドレスがヒョジされないため、IPアドレスに加えてMACアドレスも
知りたい場合には"/all"オプションを付ける。
MACの場合、"ifconfig"コマンドを使う。引数なしで実行するとすべての
情報が表示される。内蔵するネットワークインターフェイスはen0, en1...と
連番になるので、知りたい名前を指定する。
ネットワークの疎通確認
Windows :"ping [ホスト名 or IPアドレス]"Mac :"ping [ホスト名 or IPアドレス]"
ネットワークが疎通しているか調査するのに用いる。
ホスト名やIPアドレスで指定したサーバにICMPのエコー要求パケットを
送信することで、応答の有無を確認する。
パケット送信回数は、Windowsの場合は4回。Macの場合は無制限。
Macでパケットを送信する回数を指定するには、"-c"オプションを用いる。
ちなみに、現在WindowsではファイヤーウォールがICMPのエコー要求
パケットをブロックするため、Windowsではpingはあまり用いられない。
ネットワークの経路情報確認
Windows :"tracert [ホスト名 or IPアドレス]"Mac :"traceroute [ホスト名 or IPアドレス]"
ネットワーク経路のルーターを検索して応答時間を表示する。
コマンドはWindowsとMacでやや異なる。
Windowsの"tracert"コマンドは"ping"コマンドと同様にICMPを利用する。
よって、現在のWindowsではファイヤーウォールがブロックされる。
Macの"traceroute"コマンドはプロトコルとして標準でUDPを用いる。
ICMPを利用するには"-I"オプションを指定する。
DNSで名前解決
Windows :"nslookup [ホスト名 or IPアドレス]"Mac :"nslookup [ホスト名 or IPアドレス]"
DNSサーバに問い合わせて名前解決を実施するコマンド。
ホスト名を指定すると、そのホストのIPアドレス、
IPアドレスを指定するとそのアドレスのホスト名
が、返ってくる。
FTPでファイル転送
Windows :"ftp [FTPサーバ名]"Mac :"ftp [FTPサーバ名]"
コマンドラインでFTPサーバにアクセスするためのFTPクライアントである
"ftp"コマンドが用意されている。FTPサーバ名を指定して実行することで、
">ftp"というプロンプトが表示され、対話モードになる。
このプロンプトで使える命令は、Windows, Macで似ている。例えば…
- put:ファイルのアップロード
- get:ファイルのダウンロード
ネットワークの状態確認
Windows :"netstat"Mac :"netstat"
"netstat"コマンドは、ネットワークの様々な情報を表示できる。
このコマンドはWindowsとMacで共通だが、指定できるオプションは異なる。
ファイルのダウンロード
Windows :非該当Mac :"curl [URL]"
Macでは、"curl"コマンドでターミナルからファイルをダウンロード可能。
デフォルトでダウンロードしたファイルは標準出力に書き出されるため、
サーバ上のファイル名で保存する"-O"オプションを付けるか、
"-o"オプションを使って保存するファイル名を指定。
連番のファイルを一括でダウンロードすることも可能。
例えば、「file01.log」「file02.log」「file03.log」をダウンロードするには、
"http://xxx.com/logs/file[01-03].log"といったURLを指定する。
本日はここまで…