コマンド操作系の一覧
ここからは
「システム関連」のコマンドについて、
Windows, MacのCUIコマンドを比較しながら習得を目指す。
今回は、以下のコマンドを解説する。
- コマンド検索のためのパスを設定
- 予定時刻にコマンドの実行
- システムのシャットダウン
- 現在のユーザーの表示
- ユーザパスワードの変更
- 別ユーザ権限での実行
コマンド検索のためのパスを設定
Windows :"path [パス1; パス2; ...]"Mac :非該当
Windows, Macのいずれも実行ファイル形式のコマンドを検索するパスは
"PATH"という環境変数に設定する。
Windowsの場合、環境変数"PATH"を設定するための専用コマンド"path"が
用意されている。
"path"にパスを指定し、末尾に";%path%"を付与することで、指定したパスが
環境変数"PATH"の先頭に追加される。
"path"を引数なしで実行すると、環境変数"PATH"の値が表示される。
予定時刻にコマンドを実行
Windows :"at [実行時刻]"Mac :"at [実行時刻]"
Windowsの場合、日付や曜日も指定でき、省略した場合には当日の時刻で予約される。
"at"コマンドだけだと、予約一覧が表示される。
"/every:"オプションで日付を登録すると毎月のその日、曜日を登録すると毎週のその曜日に
実行される。"/next:"オプションは次に来るその日、もしくは曜日の指定。
曜日の指定には英単語、もしくは曜日の頭文字(M, T, W, Th, F, S, Su)を使用。
例えば、"/every:M,W"は「毎週月曜と水曜」という意味になる。
またWindowsにおいて、"at"で実行するのがコマンドの場合、実行するコマンドの頭に
"cmd /c"を付与する必要がある。
一方Macにおいて、"at"コマンドを実行するとコマンドの入力モードになる。
実行したいコマンドを入力して"Ctrl + d"を押すと、ジョブが登録される。
システムのシャットダウン
Windows :"shutdown [/s] or [/r]"Mac :"shutdown [-h] or [-r]"
Windowsの場合、[/s]指定でシャットダウン、[/r]指定で再起動選択が可能。
一方Macの場合、[-h]指定でシャットダウン、[-r]指定でで再起動選択が可能。
尚、実行するには管理者権限が必要。日時は"yymmddhhmm形式"で指定する。
現在のユーザーを表示
Windows :"whoami"Mac :"whoami"
WindowsもMacも同じ"whoami"コマンドを用いる。
Windowsの場合、詳細情報表示のためのオプションがある。
一方Macの場合、"who am i"コマンドでユーザー名に加えて、
使用している端末やログイン情報も表示される。
ユーザーのパスワードの変更
Windows :"net user [ユーザ名] [パスワード]"Mac :"passwd"
Windowsの場合、アカウントの追加・削除やパスワードの変更は"net user"コマンドで行う。
何もオプションを指定しないと、ユーザアカウントの一覧が表示される。
アカウントを追加する場合には、パスワードの指定が必須。
アカウントを削除する場合には、それは不要。
このコマンドを使用する場合、基本的に管理者権限が必須。
別ユーザー権限で実行
Windows :"runas /user:[ユーザ名] [コマンド]"Mac :"sudo [コマンド]"
Macの場合、管理者権限が必要なコマンドを実行する際によく使われる。
"sudo"コマンドを実行するとパスワードを尋ねられるので、Macに設定している
管理者パスワードを入力する。
本日はここまで…