コマンド操作系の一覧
今回は、ファイルの操作に関するコマンドを説明します。
- ファイルやディレクトリのリンク作成
- カレントディレクトリの記憶
- ファイルの圧縮/解凍
- テキストファイルの生成
ファイルやディレクトリのリンク作成
Windows :"mklink [ファイル名] [対象ファイル名]"Mac :"ln [対象ファイル名] [ファイル名]"
ファイルやディレクトリへのリンクには、
- シンボリックリンク
- ハードリンク
ハードリンクは、削除前と同等に動作する。
Windowsの"mklink"はシンボリックリンクがデフォルト。
ハードリンク生成には、オプション"/h"を指定する。
一方、Macの"ln"はデフォルトがハードリンク。
シンボリックリンク生成には、オプション"-s"を指定する。
尚、ファイル名と対象ファイル名を指定する順番も
逆になるため、注意が必要。
カレントディレクトリの記憶
<スタックに保存>Windows :"pushd [ディレクトリ名]"
Mac :"pushd [ディレクトリ名]"
<スタックから取り出し>
Windows :"popd [ディレクトリ名]"
Mac :"popd [ディレクトリ名]"
過去のカレントディレクトリを記憶しておき、新しいものから
順番に呼び出す仕組みが「ディレクトリスタック」。
"pushd"で移動するディレクトリを指定すると、
カレントディレクトリがスタックに積まれ、"popd"で呼び出す。
注意
"pushd"でディレクトリ名を省略した場合の挙動。Windows :スタック一覧が表示
Mac :スタック上位2個のディレクトリが入れ替わる
ちなみに、Macでディレクトリスタックを表示するためには、
"dirs"コマンドを使用する。
ファイルの圧縮/解凍
<圧縮>Windows :"compact /c [ファイル名]"
Mac :"zip [圧縮の元ファイル名] [圧縮ファイル名]"
<解凍>
Windows :"compact /u [ファイル名]"
Mac :"unzip [圧縮ファイル名]"
Windowsでは、NTFSファイルシステムの圧縮機能を使用。
圧縮と解凍は、同一コマンドでオプションを切り替えて行う。
一方Macでは、ZIP形式で圧縮・解凍を行う。
この他に、bzip2形式を扱う"bzip2"/"bunzip2"コマンド、
gzip形式を扱う"gzip"/"gunzip"コマンドもある。
テキストファイルの生成
Windows :"copy con [ファイル名]"Mac :"echo "文字列" > [ファイル名]"
テキストファイル生成には通常テキストエディタを用いる。
Windows7 32bit版では、"edit"コマンドでMS-DOSエディタが起動されたが
64bit版ではエディタが付属していない。
よって、簡単なテキストファイルなら"copy con"で生成可能。
内容を入力した後で、最後に「Ctrl + z」とEnterキー入力で生成される。
一方Macの場合、標準出力を行う、”echo”コマンドを使って
テキストファイルの生成可能。
尚、Macには高機能エディタVimが標準搭載されるため、
"vi"/"vim"で起動する。