Python を使って RESAS APIを使ってみた!!

官民のビッグデータが、地域経済分析システム(RESAS)として、無償で公開されている。これを利活用するために、Python で使ってみたので、まとめてみた。



地域経済システム(RESAS)とは…

産業の構造や人の流れなどの官民ビッグデータを集約し、可視化するシステム。

このシステムは、地方創生のための様々な取り組みを情報面から支援するために、経済産業省と内閣官房「まち・ひと・しごと創世本部事務局」が提供している。

自治体職員のかたや、地域活性化に関心を持つ様々な分野の肩によって、効果的な施策の立案・実行・検証のためなどに広く利用されている。

RESAS本家のページはこちら

RESAS活用事例はこちら

APIを使って RESASデータをプログラムから活用する為に…

RESASデータをプログラムから取得するためには、APIを用いることになる。
プログラムを介さず、純粋にデータだけを取得することも可能である。

RESASによって、様々なデータがわかりやすく「見える化」されている一方、自分でデータを加工して独自サービスに組み込んだり、複数のデータを組み合わせて分析に活用したいという要望があがり、これを実現するためにAPIが提供されている。

提供されているAPIのドキュメントは、こちらに公開されている。

尚、この利用にはまず無料の利用登録が必須であり、この結果、API利用のための API KEY が発行される。

Python で API を利用してみた!!

APIを利用するための方法は、公式サイトに丁寧な説明が載っているので割愛する。

Python開発環境構築

今回も、virtualenv環境を用いて開発を行うこととし、環境構築方法に関しては以前の投稿に基づいて準備する。

必要モジュールのインストール

HTTPリクエストのために、下記モジュールをインストールする

pip install requests


APIを使って、都道府県一覧を取得!!

コードを以下に掲載

api_key は、無料利用登録から入手可能。
またAPIエンドポイントは、常に固定となり、取得したいデータに応じて

  • APIパス
  • パラメータ

をセットする。

import json
import requests

def resas_api_request():
    # 無料利用登録で入手できるKEY
    api_key = "xxxxxxxxxx"

    # RESAS API エンドポイント
    url  = "https://opendata.resas-portal.go.jp/"
    # APIパス
    url += "api/v1/prefectures"

    #APIレクエストヘッダー
    head={
            "Content-Type":"application/json",
            "X-API-KEY":api_key
        }

    # RESAS APIへのアクセス→取得
    req=requests.get(url, headers=head)

    # レスポンスの出力
    print(req)

    # json形式のレスポンスを読み取り&デコードして日本語変換
    json_obj=json.loads(req._content.decode('utf-8'))

    print(len(json_obj['result']))
    for i in json_obj['result']:
        print(i)

    return

if __name__=="__main__":
    resas_api_request()

以上で、SARESA データがAPIで取得される。

今回は都道府県コード取得のサンプルとしてが、APIパスやパラメータのセットを変更することで他のデータも取得可能になる。

またAPIで取得したデータを複数組み合わせることで、様々な分析が可能になる。

アイデアによっては、RESASアプリコンテストにエントリーして社会貢献することも意義がある活動になるかもしれない。