コマンド操作系の一覧


これまでのディレクトリ・ファイル操作に続いて、

Windows, MacのCUIコマンドを比較しながら習得を目指す。

今回は、下記のターミナル操作コマンドを説明する。
  1. ターミナルの終了
  2. 画面表示のクリア
  3. 1画面ずつの表示
  4. ファイルの印刷
  5. クリップボードへのコピー
  6. コマンド履歴の表示
  7. 複数コマンドの実行
  8. ファイルを開く


ターミナルの終了

Windows :"exit"
Mac :"exit"

ターミナル終了コマンドは、Windows, Macいずれも"exit"コマンド。

しかし意味合いが異なる。

Windowsの場合、コマンドプロンプトのプログラムが終了、

且つウィンドウが閉じる。

一方Macの場合、実際にログアウトを行う。


画面表示のクリア

Windows :"cls"
Mac :"clear"

様々な表示画面がごちゃごちゃになった場合、

画面表示を一旦クリアできる。


1画面ずつ表示

Windows :"more [ファイル名]"
Mac :"less [ファイル名]"

長いテキストファイルなどを、"type"コマンド(Windows), "cat"コマンド(Mac)で

表示すると、表示が流れてしまい、確認しづらい。

そのような時に"more", "less"コマンドで1画面ずつ止めながら表示することができる。

「スペース」キーを押すと次の画面が表示され、「q」キーで終了する。

ちなみにMacの"less"コマンドは、"more"コマンドの改良型であるため、

「b」キーで前画面に戻ることもできる。


"more"や"less"コマンドは他のコマンドの結果を1画面ずつ表示する

フィルタとしても使用することがきる。

画面出力を行うコマンドの後に"|"を付け、その後に"more"/"less"を実行する。


ファイルの印刷

Windows :"lpr -S [プリントサーバー名 or IPアドレス] -P raw [ファイル名]"
Mac :"lpr [ファイル名]"

Windows7以降の場合、"lpr"コマンドを明示的にインストール(*)する必要がある。

(*[コントロールパネル > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化 > 印刷とドキュメントサービス]の"LPR ポート モニター"にチェックを入れる)

Windowsの場合は、ネットワークプリンタの使用が前提。

Macの場合は、CUPS(Common Unix Printing System)を使用する。


クリップボードへコピー

Windows :"[コマンド] | clip" or "clip < [ファイル名]"
Mac :"[コマンド] | pbcopy" or "pbcopy < [ファイル名]"

コマンドの出力やテキストファイルの内容をクリップボードにコピーする。

Windowsはクリップボードの内容をコマンドプロンプト内へ

ペーストするコマンドはない。

一方、Macの場合はペースト用のコマンド"pbpaste"がある。

補足:"pbpaste"コマンド

"pbpaste | [コマンド]" or "pbpaste > [ファイル名]"

Windows7以降の場合、"lpr"コマンドを明示的にインストール(*)する必要がある。

(*[コントロールパネル > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化 > 印刷とドキュメントサービス]の"LPR ポート モニター"にチェックを入れる)

Windowsの場合は、ネットワークプリンタの使用が前提。

Macの場合は、CUPS(Common Unix Printing System)を使用する。


コマンド履歴の表示

Windows :F7キー
Mac :"history [表示数]"

Windowsの場合、F7キーを押すと履歴一覧が表示される。

Macの場合、”history”コマンドを用いる。表示数をオプションで指定しないと

すべて表示されるので、適当な数をしていることが推奨される。

尚、Windows, Macいずれもターミナル上で、↑や↓の矢印キーで

履歴を一つずつ表示することも可能である。



複数コマンドの実行

Windows :"コマンド & コマンド  & コマンド..." or "( ... )" 
Mac :"history [表示数]"

複数コマンドを実行するには、Windowsの場合"&"、

Macの場合";"でコマンドをつないでいく。

Windowsの場合、実行コマンドを対話的に指定することもできる。

コマンドプロンプトで"("を入力すると、「More?」と表示されるため、

コマンドを順次入力していく。完了したら、")"を入力すると、

実行される。


ファイルを開く

Windows :"[ファイル名]" 
Mac :"open [ファイル名]"

Windowsの場合、ファイル名を指定すると、関連付けられたアプリで開く。

Macの場合、"open"コマンドを使用する。