コマンド操作系の一覧
これまでのディレクトリ・ファイル操作に続いて、
Windows, MacのCUIコマンドを比較しながら習得を目指す。
今回は、下記のターミナル操作コマンドを説明する。
- ターミナルの終了
- 画面表示のクリア
- 1画面ずつの表示
- ファイルの印刷
- クリップボードへのコピー
- コマンド履歴の表示
- 複数コマンドの実行
- ファイルを開く
ターミナルの終了
Windows :"exit"Mac :"exit"
ターミナル終了コマンドは、Windows, Macいずれも"exit"コマンド。
しかし意味合いが異なる。
Windowsの場合、コマンドプロンプトのプログラムが終了、
且つウィンドウが閉じる。
一方Macの場合、実際にログアウトを行う。
画面表示のクリア
Windows :"cls"Mac :"clear"
様々な表示画面がごちゃごちゃになった場合、
画面表示を一旦クリアできる。
1画面ずつ表示
Windows :"more [ファイル名]"Mac :"less [ファイル名]"
長いテキストファイルなどを、"type"コマンド(Windows), "cat"コマンド(Mac)で
表示すると、表示が流れてしまい、確認しづらい。
そのような時に"more", "less"コマンドで1画面ずつ止めながら表示することができる。
「スペース」キーを押すと次の画面が表示され、「q」キーで終了する。
ちなみにMacの"less"コマンドは、"more"コマンドの改良型であるため、
「b」キーで前画面に戻ることもできる。
"more"や"less"コマンドは他のコマンドの結果を1画面ずつ表示する
フィルタとしても使用することがきる。
画面出力を行うコマンドの後に"|"を付け、その後に"more"/"less"を実行する。
ファイルの印刷
Windows :"lpr -S [プリントサーバー名 or IPアドレス] -P raw [ファイル名]"Mac :"lpr [ファイル名]"
Windows7以降の場合、"lpr"コマンドを明示的にインストール(*)する必要がある。
(*[コントロールパネル > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化 > 印刷とドキュメントサービス]の"LPR ポート モニター"にチェックを入れる)
Windowsの場合は、ネットワークプリンタの使用が前提。
Macの場合は、CUPS(Common Unix Printing System)を使用する。
クリップボードへコピー
Windows :"[コマンド] | clip" or "clip < [ファイル名]"Mac :"[コマンド] | pbcopy" or "pbcopy < [ファイル名]"
コマンドの出力やテキストファイルの内容をクリップボードにコピーする。
Windowsはクリップボードの内容をコマンドプロンプト内へ
ペーストするコマンドはない。
一方、Macの場合はペースト用のコマンド"pbpaste"がある。
補足:"pbpaste"コマンド
"pbpaste | [コマンド]" or "pbpaste > [ファイル名]"Windows7以降の場合、"lpr"コマンドを明示的にインストール(*)する必要がある。
(*[コントロールパネル > プログラムと機能 > Windowsの機能の有効化または無効化 > 印刷とドキュメントサービス]の"LPR ポート モニター"にチェックを入れる)
Windowsの場合は、ネットワークプリンタの使用が前提。
Macの場合は、CUPS(Common Unix Printing System)を使用する。
コマンド履歴の表示
Windows :F7キーMac :"history [表示数]"
Windowsの場合、F7キーを押すと履歴一覧が表示される。
Macの場合、”history”コマンドを用いる。表示数をオプションで指定しないと
すべて表示されるので、適当な数をしていることが推奨される。
尚、Windows, Macいずれもターミナル上で、↑や↓の矢印キーで
履歴を一つずつ表示することも可能である。
複数コマンドの実行
Windows :"コマンド & コマンド & コマンド..." or "( ... )"Mac :"history [表示数]"
複数コマンドを実行するには、Windowsの場合"&"、
Macの場合";"でコマンドをつないでいく。
Windowsの場合、実行コマンドを対話的に指定することもできる。
コマンドプロンプトで"("を入力すると、「More?」と表示されるため、
コマンドを順次入力していく。完了したら、")"を入力すると、
実行される。
複数コマンドを実行するには、Windowsの場合"&"、
Macの場合";"でコマンドをつないでいく。
Windowsの場合、実行コマンドを対話的に指定することもできる。
コマンドプロンプトで"("を入力すると、「More?」と表示されるため、
コマンドを順次入力していく。完了したら、")"を入力すると、
実行される。
ファイルを開く
Windows :"[ファイル名]"Mac :"open [ファイル名]"
Windowsの場合、ファイル名を指定すると、関連付けられたアプリで開く。
Macの場合、"open"コマンドを使用する。
Windowsの場合、ファイル名を指定すると、関連付けられたアプリで開く。
Macの場合、"open"コマンドを使用する。