コマンド操作系の一覧



前回に引き続き、ファイル・ディレクトリの操作系コマンドの説明を行います。

今回特に説明するのは、下記項目とします。
  1. ファイル名・ディレクトリ名の変更
  2. ファイルの移動
  3. ファイルの削除
  4. ファイルのコピー
  5. ディレクトリの作成
  6. ディレクトリの削除
  7. ディレクトリのコピー 
では早速、各コマンドの説明とを行います。

ファイル名・ディレクトリ名の変更

Windows :"rename [変更前の名前] [変更後の名前]"
Mac :"mv [変更前の名前] [変更後の名前]"

Windowsには、ファイルやディレクトリの名前を変更するための"rename"があります。

省略形は"ren"です。

一方Macでは、ファイル移動コマンド"mv"を用います。

WindowsもMacも名前変更後に成否メッセージが表示されないため、

Windowsでは"dir"コマンド、Macでは"ls"コマンドでファイル名を表示確認してください。


ファイルの移動

  • Windows :"move [移動元] [移動先]"
  • Mac :"mv [移動元] [移動先]"
ファイルの移動はコピーに似ていますが、移動元からファイルがなくなります。

移動先に同名のファイルがあった場合、Windowsでは上書きを確認されますが、

オプション"-y"で強制上書きも可能です。

一方Macの場合、移動先に同名ファイルがあった場合、そのまま上書きされます。

上書きしたくない場合には、オプション"-n"をつけます。確認が必要な場合には、

オプション"-i"をつけます。


ファイルの削除

  • Windows :"del [ファイル名]" or "erase [ファイル名]"
  • Mac :"rm [ファイル名]"
ファイル削除は誤操作が懸念されるので、確認するオプションをつけることを推奨します。

Windowsではオプション"/p"、Macではオプション"-i"で確認されます。

尚、Windowsでは削除したファイル名が表示されますが、Macでは表示されません。


ファイルのコピー

  • Windows :"copy [コピー元] [コピー先]"
  • Mac :"cp [コピー元] [コピー先]"
WindowsとMacのコマンドはほとんど同じです。

コピー元/先は、パス付きでファイル名を指定します。

パスを省略した場合、カレントディレクトリのファイルを省略したことになります。

Windowsの"copy"では、コピー先を省略するとカレントディレクトリにコピーされますが、

Macの"cp"では、コピー先は省略できません。

WindowsとMacの挙動の違いで注意が必要なのは、コピー先にファイルがあった場合です。

Windowsでは上書きするか確認されます(オプション"/y"で強制上書き)。

一方Macでは、何もしません(オプション”-i”で確認、オプション"-f"で強制上書き)。


ディレクトリの作成

  • Windows :"mkdir [ディレクトリ名]"
  • Mac :"mkdir [ディレクトリ名]"
WindowsとMacのコマンドは同じです。

ディレクトリ名でパスを含んで指定した場合、

Windowsではそのディレクトリも自動生成されます。

一方、Macでは途中のディレクトリは生成されません。

尚、Macではディレクトリのアクセス権設定も可能です。


ディレクトリの移動

  • Windows :"rmdir [ディレクトリ名]"
  • Mac :"rmdir [ディレクトリ名]" or "rm -rf [ディレクトリ名]"
WindowsとMacのコマンドは同じです。

ディレクトリ内が空でないとディレクトリの削除はできません。

Windowsでは、オプション"/s"をつけることで内容ごと削除可能です。

一方Macでは、"rm"コマンドにオプション"-rf"をつけることで内容ごと削除可能です。


ディレクトリのコピー

  • Windows :"xcopy [コピー元] /s [コピー先]"
  • Mac :"cp -R [コピー元] [コピー先]"
xcopyはWindowsの高機能コピーコマンドです。

オプション"/s"を指定すると、サブディレクトリ内容も含めてコピーされます。

但し、空ディレクトリはコピーされないので注意が必要です。

Macでは、"cp"コマンドにオプション"-R"を用います。

ちなみにオプション"-p"を用いるとパーミッション情報を含めてコピーされます。