コマンド操作系の一覧
前回に引き続き、ファイル・ディレクトリの操作系コマンドの説明を行います。
今回特に説明するのは、下記項目とします。
- ファイル名・ディレクトリ名の変更
- ファイルの移動
- ファイルの削除
- ファイルのコピー
- ディレクトリの作成
- ディレクトリの削除
- ディレクトリのコピー
ファイル名・ディレクトリ名の変更
Windows :"rename [変更前の名前] [変更後の名前]"Mac :"mv [変更前の名前] [変更後の名前]"
Windowsには、ファイルやディレクトリの名前を変更するための"rename"があります。
省略形は"ren"です。
一方Macでは、ファイル移動コマンド"mv"を用います。
WindowsもMacも名前変更後に成否メッセージが表示されないため、
Windowsでは"dir"コマンド、Macでは"ls"コマンドでファイル名を表示確認してください。
ファイルの移動
- Windows :"move [移動元] [移動先]"
- Mac :"mv [移動元] [移動先]"
移動先に同名のファイルがあった場合、Windowsでは上書きを確認されますが、
オプション"-y"で強制上書きも可能です。
一方Macの場合、移動先に同名ファイルがあった場合、そのまま上書きされます。
上書きしたくない場合には、オプション"-n"をつけます。確認が必要な場合には、
オプション"-i"をつけます。
ファイルの削除
- Windows :"del [ファイル名]" or "erase [ファイル名]"
- Mac :"rm [ファイル名]"
Windowsではオプション"/p"、Macではオプション"-i"で確認されます。
尚、Windowsでは削除したファイル名が表示されますが、Macでは表示されません。
ファイルのコピー
- Windows :"copy [コピー元] [コピー先]"
- Mac :"cp [コピー元] [コピー先]"
コピー元/先は、パス付きでファイル名を指定します。
パスを省略した場合、カレントディレクトリのファイルを省略したことになります。
Windowsの"copy"では、コピー先を省略するとカレントディレクトリにコピーされますが、
Macの"cp"では、コピー先は省略できません。
WindowsとMacの挙動の違いで注意が必要なのは、コピー先にファイルがあった場合です。
Windowsでは上書きするか確認されます(オプション"/y"で強制上書き)。
一方Macでは、何もしません(オプション”-i”で確認、オプション"-f"で強制上書き)。
ディレクトリの作成
- Windows :"mkdir [ディレクトリ名]"
- Mac :"mkdir [ディレクトリ名]"
ディレクトリ名でパスを含んで指定した場合、
Windowsではそのディレクトリも自動生成されます。
一方、Macでは途中のディレクトリは生成されません。
尚、Macではディレクトリのアクセス権設定も可能です。
ディレクトリの移動
- Windows :"rmdir [ディレクトリ名]"
- Mac :"rmdir [ディレクトリ名]" or "rm -rf [ディレクトリ名]"
ディレクトリ内が空でないとディレクトリの削除はできません。
Windowsでは、オプション"/s"をつけることで内容ごと削除可能です。
一方Macでは、"rm"コマンドにオプション"-rf"をつけることで内容ごと削除可能です。
ディレクトリのコピー
- Windows :"xcopy [コピー元] /s [コピー先]"
- Mac :"cp -R [コピー元] [コピー先]"
オプション"/s"を指定すると、サブディレクトリ内容も含めてコピーされます。
但し、空ディレクトリはコピーされないので注意が必要です。
Macでは、"cp"コマンドにオプション"-R"を用います。
ちなみにオプション"-p"を用いるとパーミッション情報を含めてコピーされます。