プログラミング Tips

ITエンジニアの雑記ブログ。
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カテゴリ: Pepper

前回、Pepper開発のために、
  1. 開発者登録
  2. 開発ツール「Choregraphe」のダウンロード
を行いました。

ここではChoregrapheのインストールを行います。 

Choregrapheのインストール


まずChorepgapheは下記要件を満たすPCスペック上での動作が推奨されています。 
  • 1.5GHz以上のCPU
  • 512M以上のメモリ
  • OpenGL対応のグラフィックカード 
動作するOSは以下の通りです。
  • Windows7, 8.1
  • MacOSX 10.10.2
  • Linux Ubuntu 14.04以降
下記一式がインストールされます。
  • Choregraphe:アプリケーションの開発環境
  • Memorize:バックアップツール
  • Monitor:Pepperの状況をモニタリングするツール
  • NAOドキュメント: ツールやAPIに関するドキュメント
前回の投稿でダウンロードしたファイルとライセンスキーを準備します。
  1. インストーラー実行ファイルを起動します。
  2. インストールウィザードが表示され、「次へ」を選択します。
  3. 使用許諾書が表示されます。「同意します」を選択し、「次へ」を選択します。
  4. ライセンスキー入力画面が表示された場合は、ライセンスキーを入力して「次へ」を選択します。
  5. インストールモード「Quick」を選択し、「次へ」を選択します。インストールが開始されます。
  6. インストールが成功すると、「起動」のチェックをオンにしたまま「終了」を選択します。
以上でインストールは完了です。

尚、ステップ4.でライセンスキーを入力しなかった場合、

「90日間の試用期間」となりますが、Choregraphe起動時に

ライセンス入力ウィンドウが表示されますので、

ここに入力してもOKです。



Pepper開発で、動作確認をするには2通りの方法があります。
  1. Pepper本体にダウンロードして実行
  2. PC上のPepperエミュレーターで実行
本来【1.】にあるPepper本体で動作検証することが望ましいですが、

筆者を含むサンデー・エンジニアが勉強のためだけに高価なPepper購入は

ハードルが高いです…

そんななか、【2.】のエミュレーターが非常に有用です。

実機と完全一致ではないが、基本機能の確認をするには十分です。

そのために、エミュレーターの設定を変更します。


Pepperエミュレーターへの変更

  1. Choregrapheツール上の「メニュー>Preference」を選択し、[Choregrapheの設定を編集]が表示されます。
  2. タブ[バーチャルロボット]を選択し、[ロボットモデルリスト]を選択します。
  3. 一覧の中から、[Pepper Y20(MP)]を選択して、OKを選択します。
  4. バーチャルロボットの再起動を確認するウィンドウが表示された場合、「YES」を選択します。
  5. Choregraphe上のバーチャルロボットビューにPepperが表示されていることを確認します。
これで、変更作業が完了です。


以上で、Choregrapheのインストール作業が完了しました。

次回では、簡単なアプリケーションプロジェクトの作成とアプリ実行を行います。 

前回の続き…

Pepperでのアプリ開発には、専用の開発ツール群を用いる必要がある。
  • Choregraphe
  • Monitor
  • Memorize

 Choregraphe:
ボックスをつなげてPepperの動作や制御を実装していく
【ビジュアルプログラミング】ツールの一種

Monitor:
カメラやセンサから得られる各種情報を確認するためのデバック用ツール 
 
Memorize:
Pepper上のデータのバックアップや復元に用いられるツール


更に、アプリ開発を進めるにあたって、 ソフトウェアライブラリや専用ツールが必要になる。
それはSDK(Software Development Kit)として提供されている。
例えば、Pepperのモジュールの開発やリモートでPepperを動作させる形式のソフトウェアを
開発するために非梅雨なツールやライブラリ、ドキュメントがまとめられている。
具体的には…
  • Python SDK
  • C++ SDK
  • Cross Toolchain 
である。

上記からわかる通り、Pepperのアプリ開発に対応したプログラミング言語は、
  1. Python
  2. C++
があり、言語に応じたSDKを利用する。尚、C++の場合は、Pepperのプロセッサ(Intel Atom)上で
自作プログラムを動作させるためにCross Toolchainを用いてコンパイルする必要がある。

 開発環境には、OSによって注意が必要である。
  • Windowsの場合、Python SDK, C++ SDKのみが利用可能
  • Mac・Linuxの場合、Python SDK, C++ SDKに加えて、Cross Toolchain含むすべてのSDKが利用可能

続いて、Choregrapheの使い方。

まずアプリ開発をスタートさせるまでに下記準備が必要。
  1. デベロッパープログラムへの登録
  2. ツールのダウンロード
  3. Choregrapheのインストール

ということで、早速手順の1から…


1. デベロッパープログラムへの登録

"Choregrphe X.X"(X.X:バージョン記載。この時は2.3を利用)をダウンロードするためには、
Pepper本体を所有しているか、アルデバランロボティクス社のデベロッパープログラムへの
登録(無料)が必要。

個人で開発を行うにあたって、Pepper所有者は多くない…と思うので、基本的に
アルデバラン社への登録になると思う。

後述するが、Choregraphe上のシュミレーターでPepper動作が確認できるため、
Pepper本体がなくとも開発を進めることは可能。

但し、発音の抑揚、顔認識センサーの動作など一部機能の確認は
実機を用いる必要が出るため、所有でなくとも職場や近くで動作確認できる環境が
あることが望ましい。

ソフトバンクショップやPepperを置いている飲食店に飛び込みで
動作確認への協力を仰ぐことも不可能…では、ないが…ハードル高い。

筆者にはその勇気はなかったので、知り合いの所有物を適宜借りている。


さて話を戻して、登録を済ませると以下が入手可能となる。
  • Choregraphe SDKなどの開発ツール一式
  • Choregrapheの無期限ライセンス
  • アプリ開発に関する様々な技術ドキュメント
  • 開発効率化のための、サンプルコードやサンプルアプリ
デベロッパープログラムの詳細内容や登録については、
「アルデバランロボティクス社」のWEBページを参照のこと。

以下登録までの簡単な手順を記載。
  1. アルデバランロボティクス社にアクセス
  2. 新規メンンバートして「Aldebaran」アカウント作成
  3. Aldebaranアカウントでログイン
  4. "ソフトウェア"ページの【PepperソフトウェアスィートX.X】を確認
  5. OSに応じたインストーラーファイルをダウンロード
以上が、デベロッパー登録(ツールダウンロードまで)の作業である。


次回は、ダウンロードしたツールのインストール方法を記載する。

Pepperのアプリ開発を始めるにあたって、まずは基本スペックをおさらいした。

人に向かって話しかけたり、身振り手振りや移動したり…

積極的にコミュニケーションをとるPepperには数々のセンサーや駆動システム、

それらを制御するハイスペックなCPUが搭載されている。

それらの構成を知っておくことで、今までにない新しいアイデアを発想する

きっかけにしたいと思う。

Pepperは…


ソフトバンクのグループ企業「ソフトバンクロボティクス」と

フランスのロボット開発会社「アルデバラン」が共同開発したロボット。

Pepperができること

  • 人が近くにいることを認識
  • 人の言葉を理解し、それぞれに対応した会話
  • 人の顔と声から、感情の認識
  • インターネットに常時接続の為、最新ニュースなどを確認&DL 
  • 周りの障害物を検知し、当たらないように動きを制御(安全に配慮した動き)
  • 開発したオリジナルのロボアプリを起動

特に興味深いのは、アプリを開発することでPepperのできることが増えていく。
今までに開発されたアプリは、例えば…
  1. ゲーム
  2. エンターテイメント
  3. コミュニケーション
  4. 情報
  5. 教育
がある。


ハードウェア仕様

本体サイズ

  • 全高:約1.2メートル (*1)
  • 全幅:約0.5メートル (*2)
  • 奥行:約0.4メートル (*3)
*1…腕をあげると、約1.4メートル
*2…腕を広げると、約1.2メートル
*3…腕を差し出すと、約0.7メートル

重量

28キログラム

移動速度

最大時速:2キロ

バッテリー

最大稼働時間:12時間

CPU

Intel Atom E3845 Quad Core 1.91GHz

メモリ

4GB

GPU

Intel HD Graphics 792MHz


タブレット仕様

ディスプレー

10.1インチ

解像度

1280 x 800 (px)

メディアファイル形式

AVI, WMV, ASF, MP4, MkV, MPG, DAT, TS, TP, TRP, 3GP

ビデオコーデック

DivX, XviD, H.264, WMV, MPEG1

ビデオ解像度

最大1980 x 1080 (px)


センサー仕様

RGBカメラ

2基(額中央、口)ー最大解像度 2560 x 1080

3Dセンサー

1基(左目)ー最大解像度 320 x 240

慣性ユニット

2基(胴体、土台)ー3軸ジャイロメーター、3軸加速度センサー

レーザーセンサー

6基ーレーザー線ジェネレーターを搭載し、レーザー線の反射を検知して周囲の状況を認識

赤外線センサー

2基(足元)

ソナー

2基(前後足元)ーレーザー では感知できないガラスのような透明な板などを感知

バンパーセンサー

3基(土台 前後左右、後方)

タッチセンサー

5基(頭部3基、両手の甲)


アプリ開発

Pepper上で稼働するアプリを開発するためには、「Pepperソフトウェアスイート」と呼ばれる開発ツールが必要になる。
  • Choregraphe
  • Monitor
  • Memorize
各ツールの説明や使い方は次回以降の説明としたいと思う。
 


本稿では、Pepperの持っている基本仕様について紹介した。

この仕様をベースにしてアプリケーションが駆動し、Pepperが動作する。

アイデア次第で、オリジナルのPepper動作を開発することができるのである!

夢膨らむ、ワクワクのロボティクス時代到来!である。

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