コマンド操作系の一覧


ここからは

「システム関連」のコマンドについて、

Windows, MacのCUIコマンドを比較しながら習得を目指す。

今回は、以下のコマンドを解説する。
  1. コマンド検索のためのパスを設定
  2. 予定時刻にコマンドの実行
  3. システムのシャットダウン
  4. 現在のユーザーの表示
  5. ユーザパスワードの変更
  6. 別ユーザ権限での実行


コマンド検索のためのパスを設定

Windows :"path [パス1; パス2; ...]"
Mac :非該当

Windows, Macのいずれも実行ファイル形式のコマンドを検索するパスは

"PATH"という環境変数に設定する。

Windowsの場合、環境変数"PATH"を設定するための専用コマンド"path"が

用意されている。

"path"にパスを指定し、末尾に";%path%"を付与することで、指定したパスが

環境変数"PATH"の先頭に追加される。

"path"を引数なしで実行すると、環境変数"PATH"の値が表示される。


予定時刻にコマンドを実行

Windows :"at [実行時刻]"
Mac :"at [実行時刻]"

Windowsの場合、日付や曜日も指定でき、省略した場合には当日の時刻で予約される。

"at"コマンドだけだと、予約一覧が表示される。

"/every:"オプションで日付を登録すると毎月のその日、曜日を登録すると毎週のその曜日に

実行される。"/next:"オプションは次に来るその日、もしくは曜日の指定。

曜日の指定には英単語、もしくは曜日の頭文字(M, T, W, Th, F, S, Su)を使用。

例えば、"/every:M,W"は「毎週月曜と水曜」という意味になる。

またWindowsにおいて、"at"で実行するのがコマンドの場合、実行するコマンドの頭に

"cmd /c"を付与する必要がある。

一方Macにおいて、"at"コマンドを実行するとコマンドの入力モードになる。

実行したいコマンドを入力して"Ctrl + d"を押すと、ジョブが登録される。


システムのシャットダウン

Windows :"shutdown [/s] or [/r]"
Mac :"shutdown [-h] or [-r]"

Windowsの場合、[/s]指定でシャットダウン、[/r]指定で再起動選択が可能。

一方Macの場合、[-h]指定でシャットダウン、[-r]指定でで再起動選択が可能。

尚、実行するには管理者権限が必要。日時は"yymmddhhmm形式"で指定する。


現在のユーザーを表示

Windows :"whoami"
Mac :"whoami"

WindowsもMacも同じ"whoami"コマンドを用いる。

Windowsの場合、詳細情報表示のためのオプションがある。

一方Macの場合、"who am i"コマンドでユーザー名に加えて、

使用している端末やログイン情報も表示される。


ユーザーのパスワードの変更

Windows :"net user [ユーザ名] [パスワード]"
Mac :"passwd"

Windowsの場合、アカウントの追加・削除やパスワードの変更は"net user"コマンドで行う。

何もオプションを指定しないと、ユーザアカウントの一覧が表示される。

アカウントを追加する場合には、パスワードの指定が必須。

アカウントを削除する場合には、それは不要。

このコマンドを使用する場合、基本的に管理者権限が必須。


別ユーザー権限で実行

Windows :"runas /user:[ユーザ名] [コマンド]"
Mac :"sudo [コマンド]"

Macの場合、管理者権限が必要なコマンドを実行する際によく使われる。

"sudo"コマンドを実行するとパスワードを尋ねられるので、Macに設定している

管理者パスワードを入力する。



本日はここまで…