コマンド操作系の一覧


前回までのターミナル操作関連に続き、ここからは

「システム関連」のコマンドについて、

Windows, MacのCUIコマンドを比較しながら習得を目指す。

今回は、以下のコマンドを解説する。
  1. 日付の表示・変更
  2. 時刻の表示・変更
  3. OSバージョンの表示
  4. 詳細システム情報の表示
  5. 実行中のタスク・プロセスの表示
  6. コマンド・アプリの強制終了
  7. 環境変数の表示
  8. 環境変数の設定



日付の表示・変更

Windows :"date"
Mac :"date"

Windowsの場合、"date"コマンドを用いて日付の設定、"time"コマンドを用いて

時刻の表示・設定を行う。

一方Macの場合、"date"コマンドは日時の表示や設定をまとめて行う。

尚、いずれも管理者権限が必要。


OSのバージョンを表示

Windows :"ver"
Mac :"sw_ver"

Windowsの場合、"ver"コマンドで表示する。バージョン番号と製品の関係を以下に記す。
  • 5.0.x:Windows 2000
  • 5.1.x:Windows XP
  • 6.0.x:Windows Vista
  • 6.1.x:Windows 7
  • 6.2.x:Windows 8
ちなみにコマンドプロンプトでwinverを実行すると、バージョンを表すGUI画面が表示される。

一方Macの場合、"sw_ver"コマンドでMac OS Xのバージョンを表示する。

カーネルバージョンが知りたい場合には、"uname -v"を実行する。
 

詳細システム情報の表示

Windows :"systeminfo"
Mac :"hostinfo"

Windowsの場合、OS詳細情報、メモリ容量、インストール済みホットフィックスなどが表示される。

一方Macの場合、カーネルバージョン、プロセスやメモリ情報、実行しているタスクや

スレッド数などが表示される。 


実行中のタスク・プロセスの表示

Windows :"tasklist"
Mac :"ps"

Windowsの場合、実行中のタスクを表示するコマンド、

一方Macの場合、実行中のプロセスを表示するコマンド。
    タスクやプロセスにはそれぞれ識別するための「プロセスID」(PID)が

    割り振られる。


    コマンド・アプリの強制終了

    Windows :"tasklist /[オプション]"
    Mac :"kill [プロセスID]"

    Windowsの場合、"tasklist"コマンドにオプションを付与してタスクを強制終了する。
    • "/pid [プロセスID]" :終了するタスクのプロセスIDを指定
    • "/im [ファイル名]" :終了するタスクのファイル名を指定
    一方Macの場合、実行中のプロセスに関する統計情報をヒョジする"top"コマンドを

    実行することで、アプリのプロセスIDが表示される。"kill"コマンドにアプリのプロセスIDを

    指定することで強制終了できる。


    環境変数の表示

    Windows :"set"
    Mac :"printenv"

    環境変数とは、システムで利用する各種情報を格納する変数。


    環境変数の設定

    Windows :"set [環境変数]=[値]"
    Mac :"export [環境変数]=[値]"

    環境変数を設定するコマンドも用意されている。

    Macの場合、"export"コマンドは標準シェル"bash"のコマンドのため、

    シェルを変更している場合にはこの設定方法も変わる。

    尚、ターミナル上で作った環境変数は、ターミナルを終了すると消える。

    システムに記録しておくためには、

    Windowsの場合、「システムプロパティ>環境変数」の画面で設定。

    Macの場合、「.bash_profile」ファイルに"export [環境変数]=[値]"を記述。


    次回も、引き続きシステム関連コマンドを掲載する。

    本日はここまで…